糸井インタビュー【後編】衰え全く感じない もっと成長できる 昨季成績全部上回る
阪神の糸井嘉男外野手(36)が、デイリースポーツの単独インタビューで新年の誓いを立てた。色紙につづったのは「奪」の一文字。13年ぶりのリーグ王座“奪回”、個人タイトル“奪取”に強いこだわりを見せた。また昨季、独走を許した広島と「差」についても明かすなど、マジメな話題から一転、爆笑の未来図まで…。移籍2年目に向けた思いを存分に語り尽くした。後編をどうぞ。
-巨人もゲレーロや、野上を補強。また手ごわい相手になる。
「そうですね。打つしかないですね(笑)。ただ、そういう(走塁面を強化して)スキのない野球を目指していければ。取りこぼしのないようにしたい。あと、スローガンじゃないですけど、本当に執念見せて、出してやっていけば、いい結果につながっていけると思います」
-9点差を逆転した試合など、最後まで諦めない試合が理想。
「ああいうのはめったにないですからね。1点差の試合とかですね。1点勝っていたら、絶対に勝ちきれるように。1点負けていたら、何とか勝ち越せるように。そういう執念、ですね」
-昨季を振り返って大変だった時期は。
「ケガをして1カ月くらい離脱して、その時はすごく責任を感じましたね」
-外と中でタイガースの印象の違いを感じることもあった。
「思っていた通り、お客さんがすごいですね。やってて、守っていても感動するというか。こういうところで野球できているのが、すごく幸せやなと思いましたね」
-1年目の数字としては、さすがなものもある。満足度は。
「ホンマに1つもないです。開幕からの1カ月と、最後の1カ月くらいしか、納得できるものはなかったです」
-福留が「若手に優勝を経験してほしい」と言う。自身も若手を引っ張っていくという気持ちは。
「昨年は自分でいっぱい、いっぱいなところもありました。立場的にもそういうところを。言葉じゃないですけど、引っ張っていけたらと思います」
-現在、通算打率・300。生涯打率3割超えは過去22人しかいない。
「生涯打率にこだわりはないですね(笑)。それより今年の数字。納得いっている数字は1つもないので。打率、本塁打、盗塁…。全部、なに1つ満足できるものがないので、納得できる数字を残したいと思います」
-今年は37歳を迎えるシーズンになる。
「おっさんやな!!(笑)」
-衰えを感じることは。
「それはまだ全く感じないですね。むしろ、もっと成長できると思っています。絶対に、昨年の成績は全部で上回らないといけないですね」
-各部門の成績で振り返ると、2014年が166安打、19本塁打、81打点、打率・331で自己ベストの成績。盗塁は16年の53が最高だが、全てで上回る気持ちか。
「もちろんですよ。その数字で満足しているわけでもないですし。もっと、もっと上を目指して、毎年オフから練習しているわけですからね」
-いま強化しているポイントとは。
「とりあえずはケガがあったので、まずは体のケアを中心にしてきました。ケガだけはしないように、完全に治す期間を作りました。あとはトレーニングをもっと、もっとして、それを野球につなげられるようにしたいと思います」
-自身が描く5年、10年後の未来図は。
「なんですかね…。ビットコインで、“億り人”になっているかな(笑)」
-5年後はもちろん現役で。
「それはもう、できれば長くやりたいですね。阪神で長くやりたい、という気持ちが強くあります」
-昨季、同学年の鳥谷が通算2000安打に到達。現在、通算1375安打だが。
「ほど遠いやん!!(笑)」
-150本ずつであと、4年…。
「1999本、目指します(笑)。1本残して引退します。ハハッ(笑)」