阪神前オーナー、星野仙一氏を悼む「経営に対する造詣の深さに驚いた」

18年ぶりのリーグ優勝を決め、歓喜のナインに胴上げされる阪神・星野監督=甲子園球場
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 阪神前オーナーの宮崎恒彰氏(74)が6日、今月4日にすい臓がんのため死去していたことがこの日、明らかになった星野仙一元監督(享年70)を「すごい人だった。野球の知識のみならず、経営に対する造詣の深さに驚いた。星野さんが持つ幅広い人脈のなせる業(わざ)だったと思う」としのんだ。

 特に、2005年秋に発生した村上ファンドによる阪神電鉄株買収騒動では、星野さんのマネジメント力がいかんなく発揮された。

 タイガース球団の行く末がビジネスライクに切り分けられることに危機感を覚え、関西のファンへ向けて「よくテレビ番組などで色んな話をしてくれた」ことが大きな影響力となったという。

 宮崎氏は「オーナーとSD(シニア・ディレクター)という立場でしたから、マスコミの目を避けてホテルの部屋で頻繁に意見交換しました。甲子園球場のリニューアルに際しても、電光ビジョンの設置や名前入りレンガなど、色んなアイデアをいただきましたね」と、星野さんのアイデアマンぶりも証言した。

 昨年9月、一緒にゴルフをラウンド。星野さんの足取りを少し怪しく感じたが、星野さんは「ただし、病気のことは何も言わなかった」という。

 剛腕経営者として鳴らした元オーナーも敬服した星野さん。楽天への移籍経緯を思い出した宮崎氏は「残念でしたね」と、言葉をつないだ。

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