関西運動記者クラブ選定の第６１回関西スポーツ賞の表彰式が１５日、大阪市内のホテルで行われた。阪神・桑原謙太朗投手（３２）のほか、柔道グランドスラム東京大会女子５２キロ級を制した阿部詩（１７）＝夙川学院高、世界陸上選手権男子４００メートルリレー銅メダリストの多田修平（２１）＝関学大＝らに賞状と記念品が贈られた。

　今季こそ悲願達成で、関西を盛大に沸かせる。特別賞を受賞した桑原。今季の勝利の方程式入りは競争とし、その座をつかみ取り１３年ぶりのリーグＶへ貢献することを誓った。

　「去年と同じポジションでしっかり成績を出せれば、おのずとチームが上位にいけるだろうと思う。もう１つ順位を上げられればいい」

　２位で終えた昨季。頂点へあと一歩届かなかった。その中でも右腕は、チームトップの６７試合に登板し、最優秀中継ぎを受賞するなど大きく貢献。ブルペン陣の柱となった。

　今季で１１年目を迎えた３２歳。だが、安心感は一切ない。石崎らも勝ちパターンのポジションの座を狙う。「競争だと思う。若手も生きのいいのがいっぱいいるので、その競争にしっかり勝っていきたいと思う」と闘志を燃やした。

　２月１日のキャンプインへ向けて調整は順調だ。「今のところ思ったようなボールが投げられている」。チームの柱としてフル回転する。