ドラ4島田、盗塁成功率100%イケる 元陸上選手の秋本氏認めた潜在能力

 阪神のドラフト4位・島田海吏外野手(21)=上武大=が19日、新人合同自主トレに参加。臨時コーチとして招へいされた元陸上選手の秋本真吾氏(35)から盗塁成功率100%の可能性を秘めていると評された。50メートル5秒75を誇るルーキー。さらなる脚力向上で走塁のスペシャリストとなる。

 暖かな日差しが降り注いだ鳴尾浜球場。島田が何度も右翼後方の芝生の上でショートダッシュを繰り返す。走力アップへ。男子200メートル障害のアジア最高記録保持者である秋本氏から約2時間の熱血指導を受けた。

 「着地の足の位置が重心よりも前についていたので、ハムストリングの肉離れを起こしやすいような走り方をしていた。重心を真下に着地できるような走り方にして、少しでもケガをしないようにしていこうと思う」

 短い時間だったが、手応えは十分だ。大学1年春から出場したリーグ戦では、全79試合で39盗塁をマークするなど、俊足が持ち味の島田。走りには強いこだわりを持ち、新たな発見に目を輝かせた。

 12月3日に行われた体力測定での30メートル走では、新人最速の3秒99をマーク。「今のフォームでも30メートルで4秒切っているということはすごい。3秒7とか8とか出だしたときに塁に出れば(盗塁は)100%決められる」と潜在能力の高さを認めた。

 一方で課題も明確となった。「(体の)動きが小さくなると力みが強くなる。盗塁の緊迫した場面で力みが生じれば、刺されてしまうことにつながる気がした。もっと全身を使って大きく速く動かすということができれば、もっと(足が)速くなる」。さらなるレベルアップにも期待を寄せる。

 本人もまだ現状で満足はしていない。「今が完璧だと全然思っていない。(盗塁は)ミリ単位、数センチ単位の世界。セーフになるためには、リラックスしてスタートからスライディングまで力が入らないようにしたい」と前を向いた。

 足のスペシャリストが戦力になれば、13年ぶりのリーグVへも一歩近づく。島田が助言を胸に、ルーキーイヤーを全力疾走する。

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