中谷、存在感出す 目指す走攻守でキャリアハイ!ベンチでも大声出す!
阪神・中谷将大外野手(25)が20日、甲子園球場で自主トレを公開した。昨季は20本塁打をマークし、確かな成長を示した。さらなる飛躍を期す今季。持ち味の打棒を爆発させるだけではなく、守備面でも走塁面でも「存在感」を発揮していく覚悟だ。
室内練習場でのティー打撃を終え、報道陣から今年の抱負を色紙に書くことを求められた中谷。「考える時間はありますか?」と約1分間の熟考後、力強い文字で「存在感」としたためた。
「守備でもバッティングでも走塁でもベンチでも。存在感を出して、チームに貢献できるように、優勝できるようにやっていきたい」
全ての数字で「キャリアハイ」を目指す今季。貪欲な姿勢は、グラウンド上だけにとどめるつもりはない。昨季の自分を「(ミスなどを)引きずって、ベンチの中ではへこみすぎることもあった」と振り返る中谷。その反省を踏まえ、今季は失敗してもベンチで元気に“存在感”を出していく。
ベンチで声を張り上げることはチームのムードを明るくする。と同時に「切り替えもできると思うので」と、ミスした際に頭に残るマイナスイメージを払拭(ふっしょく)できると考えている。そして「ただ声を出すのではなく、意味のある声を出せたらいいなと思います」と目を輝かせた。
この日は鳴尾浜、甲子園などで約5時間、汗を流した。オフ期間は昨年11月の秋季キャンプから取り組む右打ちの練習を徹底。長尺バットも使いながら、「やれることはやったつもりではあります」とうなずいた。
昨季20発も慢心は一切ない。必死のプレーで勝利に貢献する。真のスターに成長していくために、中谷が人々の心に強烈なインパクトを残す。