ドラ1馬場、目指す超速クイック すでにプロ水準!さらに磨きかけ大きな武器へ

 阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手(22)=仙台大=が20日、鳴尾浜での新人合同自主トレで2度目のブルペン入りし、クイックモーションを初披露した。捕手を中腰にさせた状態ながら、そのクイックモーションの速さはプロでも水準クラス。これからさらに磨きをかけ、大きな武器にしてみせる。

 甲高い捕球音が響き渡った。合同自主トレで2度目のブルペン入りをした馬場。セットポジションから繰り出す直球が次々と捕手のミットに収まる。納得のいく投球に明るい表情を浮かべた。

 「この前と同じような感じで、いい感度で投げられたと思います。前よりは、まとまって投げられました」

 仕上がりは順調だ。捕手のミットを前回よりも少し低い位置に構えてもらい、50球。まだ座らせてはいないが、足を高く上げるフォームだけでなく、この日はクイックモーションも交ぜた。

 ブルペン初披露となったクイック。素早いフォームから低めに角度のあるボールが投じられた。「(試合で)ずっと足を上げていることはない。少し、クイックも忘れないようにということでやりました」。タイムは不明だが、プロの世界でも十分通用する速さだ。

 クイックへの意識は大学時代から高かった。「クイックを課題として取り組んできた。自分に合ったタイムもあると思うが、ある程度速いタイムも出さないといけない。投げることが一番大事なので、(クイックが)速くしても投げる球が死んだら意味がない」と力説。速くて威力のある球を投じることができるクイックを、今でも追及している。

 通常、クイックは1・1秒台で速いと言われる。球界で最も速いとされる前DeNAの久保が1秒前後。大学時代に1・1~1・2秒のタイムを計測していた馬場だが「速くしないといけない」とさらなる向上を目指している。

 投球練習の中ではカーブも2球試した。投球を受けた本田ブルペン捕手が「まだまだ、たしなむ程度」と話すように、馬場が本領を発揮するのはこれからだ。春季キャンプまで残りわずか。即戦力の期待がかかる右腕は、開幕1軍へ貪欲に突き進み続ける。

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