秋山、サイ・ヤング賞グラブでさらなる飛躍へ「捕るというより投げるため」
阪神・秋山拓巳投手(26)が、ローリングスジャパン社とアドバイザリー契約を結んだことが26日、分かった。新たに製作されたグラブは、メジャーでサイ・ヤング賞を受賞した一流選手も使用する一番グレードの高いキップレザー(軽量な子牛の革)が使用されたもの。今季のさらなる飛躍に向け、頼もしい相棒が加わった。
今季の戦いに向け、心強い相棒となる。秋山が新たにローリングスジャパン社とアドバイザリー契約を結び、同時に「秋山モデル」のグラブも製作された。担当者はグラブへのこだわりをこう明かした。
「(グラブの特徴は)彼の感覚を大事にして、縦閉じにしました。秋山選手独特の縦の閉じ方があるので、ヒアリングして独自に改良も加えてます。投球の際の引き手の動きに適したグラブになっています」
今回のグラブ製作にあたり、秋山と担当者が細かい話し合いを重ねた。「自分に合ったグラブを使うことでフォームのバランスも崩れなくなる」と担当者。秋山の特徴に合わせ、細部にまでこだわって作られた。
「秋山選手は捕るというよりも、投げるためのグラブという意識が強いと思う。投手の中でもかなり繊細な感覚を持っているので、そのリクエストに最大限応えたグラブになっている」と担当者。さらに、グラブの革は一番グレードの高いキップレザーが選ばれた。
この素材のグラブは、かつてサイ・ヤング賞を受賞したアストロズのバーランダーや、ナショナルズのシャーザーらも使用しているもの。世界の一流投手の「仲間入り」も果たした形だ。
秋山は「ローリングス社のサポートに応えられるよう、チームの優勝に貢献できるよう、結果を残したい」と意気込む。「サイ・ヤング賞グラブ」を手に、さらなる飛躍を目指していく。