ロサリオ 阪神でもアーリーワークの輪広げる 日本人選手と積極交流へ
阪神に新加入したウィリン・ロサリオ内野手(28)=前韓国・ハンファ=が30日、甲子園クラブハウスで自主トレを行い、キャンプでは日本選手と積極的に交流を図ってトレーニングの輪を広げていく考えを明かした。ハンファ時代も韓国選手にアーリーワークを浸透させていたという助っ人。自主トレでは屋内でフリー打撃を行い、キャンプへの準備を整えた。
メジャー、韓国で実績を残してきた背景にあるのは、確固たる練習量-。自身のツイッターでハンファ時代に韓国選手たちとトレーニングに励む風景を披露していたロサリオは「これからみんなと仲良くなって、できれば」と明かす。
試合がある日でも午前中のトレーニングが日課だったというロサリオ。いつしか韓国選手たちも同行するようになり、自然と輪が広がっていった。まだ来日したばかりで「5、6人としか話をしていないのでまだ分からないけど」と言うが、日本選手が望めば拒む理由はない。
実際に阪神でも鳥谷が試合前のトレーニングを欠かさず行っており、試合に出続けるための準備の大切さを背中で示している。メジャー通算71発、韓国で2年連続3割30本100打点をクリアしたロサリオが行動で示せば、チームの意識も変わってくる。
この日は甲子園の室内練習場で岡崎を相手にキャッチボールを行い、来日後初めて打撃投手を相手にフリー打撃を行った。中の様子をうかがい知ることはできなかったが、メジャー方式で5球ずつ、左右両投手のボールを打ち返していたという。
ドリスやモレノらとも談笑しながら明るくランニングメニューも消化したロサリオ。きょう31日に沖縄入りするが「過去に2回行っているので、沖縄に行くのは楽しみ。また戻ることができてうれしい」と力を込める。
宿舎で行われる全体ミーティングでは首脳陣やチームメートらとも顔を合わせる予定。もともと明るい性格で、積極的にコミュニケーションを図るタイプであることから、溶け込むまでそう時間はかからないとみられる。実績十分の助っ人が練習への取り組み方、そして姿勢を見せれば-。その輪は間違いなく、チーム内に広がる。