秋山、今年もいいネ!!金本監督「昨年以上勝つ」 ドラ1に見せつけた貫禄57球

 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 阪神の秋山拓巳投手(26)が2日、キャンプ初日から2日連続でブルペン入りした。ネット越しに見守った金本知憲監督(49)も大絶賛。「昨年以上に勝てる」と、12勝超えに太鼓判を押した。主戦として活躍が期待されるブレーク2年目。対外試合初戦となる11日・DeNAとの練習試合(宜野座)にも先発予定だ。2018年の“開幕投手”から、さらなる飛躍を遂げる。

 ブルペンに甲高いミット音が響く。躍るような投球。順調な仕上がりに、秋山の顔にも笑みが見えた。隣で投げる馬場を圧倒した57球。ルーキーにも昨季12勝の貫禄を見せ付けた。捕手の後方から見守る金本監督が、1球ごとに深くうなずき、時に驚きの表情さえ見せた。太鼓判を押す。

 「期待ができるね、今年は。今の調子でいけば、調子を維持しておけば、今年は昨年以上に勝つと思うよ」

 原口を相手に内外角に投げ分け、カーブ、スライダーも織り交ぜた。打者役を立たせてからは、ほぼブレのない投球だ。昨季は16四球。規定投球回を満たした投手で、両リーグ最少の制球力も健在だ。「監督も見てくれていたので。直球の感触もよかったです」。キャンプ2日目。指揮官を安心させるには、十分過ぎる内容だった。

 昨季はチームトップの12勝(6敗)。それでもシーズン後半を反省に、オフは自身の「伸びしろ」を探した。最新鋭のスポーツ科学施設に赴き、一から体を分析し、見つめ直した。目標は180イニング。曲がりの大きいスライダー、フォークの完全習得にも励む中で、指揮官も12月、1月の充実したトレーニングを感じ取っていた。

 「しっかりと骨盤も動いているし、(それが)球にきているね。元々、制球がいいし、低めの球も沈まないし、生きている。欲をいえばフォークの精度が上がってくれば、もっといけると思うよ」

 今クール中には打者相手にも投げる予定で、問題がなければ、11日の練習試合・DeNA戦に先発する流れだ。2018年の“開幕投手”。ローテ投手の柱として、指揮官も信頼を寄せる。「これからは変化球も数をこなして、どんどん精度を高めたい」と秋山。慢心はない。2年連続の活躍、そして昨年の自分超えを。視界は良好だ。

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