北條、一振不乱 汗と熱気の554スイング!金本監督「いい時の状態に戻った」
「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)
阪神の北條史也内野手(23)が2日、状態の良さを猛烈アピールした。ほとばしる汗、負けられないという熱気。それは駆けつけた虎党、金本監督、そして自分自身に向けられた。「今、いい形で振れているなって実感があるので、それを離さないように」。努力は、成長を促した。
フリー打撃では、左中間へ5連発を含む8本の柵越えを放った。その後の特打では、右方向にも一発。期待をかける若虎の変化が分かるからこそ、金本監督も黙っていられなかった。
ケージの中に指揮官が歩み寄り、身ぶり手ぶりの直接指導。ベースの前にボールを置くなど、さらなる成長へ手を差し伸べた。「良くなってきているからね。昨日のティー(打撃)から、いい時の状態に戻ったなと」。熱を帯びていく指揮官との2人だけの時間。北條は真剣な表情で、何度もうなずきながら聞き入った。
昨季の二の舞は御免だ。昨年の春季キャンプでも状態は良く、チーム最初のオープン戦となった日本ハム戦で2本塁打をマークした。スタートダッシュに成功し、その勢いで自身初の開幕スタメンにも名を連ねた。しかし、シーズンが始まると、まさかの失速。徐々にオープン戦で見せた勢いはなくなってしまった。
「去年のこの時期も良かった。それでもシーズンでダメだったので、(いい形を)続けられるように頑張ります」。一心不乱にバットを振り続けた、554スイング。努力と決意の春を、走り抜ける。
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