ロサリオ隠さない 7日の紅白戦から実戦全戦4番へ

 阪神・金本知憲監督(49)が5日、新加入のウィリン・ロサリオ内野手(28)の今後の実戦全戦帯同での「4番起用」プランを明かした。あくまで、ロサリオ自身の状態や意向を尊重して、臨機応変に対応していく上での起用となるが、まずは日本野球に慣れることが先決と判断。相手球団に対して隠すことなく、本人の調整を優先させる。

 他球団からの視線は気にしない。何より優先するのはロサリオ自身の調整だ。4番としての準備、そして日本野球への対応。金本監督が描くのは、今後の実戦での「4番」での全戦帯同プランだ。

 「(紅白戦や対外試合も)4番でしょうね。(実戦フル帯同かを問われ)DHとかもあるし、そやね。オープン戦とかも、慣れてほしいからね」

 第1クールのロサリオは、初日から豪快な打撃を披露し、4日には推定145メートル弾も放った。指揮官も実力の片りんを確認できて、一安心というところ。あとはここから、対投手というところで本来の力を発揮できるかどうかだ。そのためにも積極的に実戦で使って慣れさせる。ライバルの007もお構いなしだ。

 「隠してもすぐにバレるじゃん(笑)。どうせオープン戦をやるし、みんな見に来るから。早いか遅いかの違いだけでね」

 前評判を含め、新外国人ということもあって相手球団からの徹底マークは必至。どうせ研究されるのであれば、相手の目を気にしても仕方がない。「早く慣れてほしいしね、日本の配球とか、ボールの感覚とかね。打感とか」。そのためにも実戦慣れさせていくことになるが、もちろん、ロサリオのコンディション次第で臨機応変の起用を考えている。

 「本人が韓国でやってるから、そんなに違和感を感じないと言うならいいけど。休ませたりしてもいいけど。配球とかは、日本は独特なところがあるからね。キャッチャーもしっかり抑えにいってくれないと。抑える配球をしてくれないと」

 この日のロサリオは、練習が休日だったこともあり、休養に努めて英気を養った。まずは4番スタートとなる7日の紅白戦。藤浪らとの対戦の可能性がある中、新助っ人の実戦での打撃に注目だ。

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