中谷、紅白戦4番「結果で応えたい」
「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)
阪神の中谷将大外野手(25)が7日の紅白戦で4番を打つことが6日、わかった。「最初ですし、しっかり対応できればいい」。紅白戦に向けた意気込みを、短い言葉に込めた若虎。すでに闘志は目に宿っていた。
敵は昨年の自分だ。レギュラーを取る、信頼される選手になる…。目標を挙げればきりがない。そんな中で、強い思いがあふれた出た。「去年以上の、キャリアハイを目指してやっていきたい」。ブレークした昨季それでも定位置を取り切れなかった。もっと結果を出さなければ、高いハードルは越えられない。
乾いた音が鳴る。「カンッ」。この日の宜野座は、期待のかかる若虎への拍手で包まれていた。フリー打撃では78スイングで13本の柵越え。その後の特打でも3連発を含む10本の柵越えで観衆の目をさらった。こだまする「おぉー」の歓声。ライナー性の打球がそのまま左翼席に飛び込んだ時には、大きな拍手が巻き起こった。
第1クール終了時には、金本監督からMVPに指名された。課題と向き合い、その姿勢は高く評価された。「うれしいですし、もっと頑張らないといけない。言われたからには結果で応えたい」。初実戦で4番を任されるのも期待の表れ。恩返しの第一歩として、どんな形でも結果を残す。