横田サク越えに大拍手「先輩たちに近づけた」脳腫瘍乗り越え支配下再登録目指す
「阪神2軍春季キャンプ」(21日、安芸)
脳腫瘍を乗り越えて支配下再登録を目指す阪神の横田慎太郎外野手(22)が21日、復帰後2度目となる屋外フリー打撃を行った。前回とは違う、2軍首脳陣の前での初お披露目となったこの日。球場は盛大で温かい拍手に包まれた。
メニュー表には「ランチ特打、横田」と記された。約15分。グラウンドには矢野2軍監督ら首脳陣が集まり、スタンドでは約250人の虎党が固唾(かたず)をのんで見守っていた。フェンス直撃の大きな打球を放つなど、73スイングで1本の柵越え。打撃終了後には観衆からの「頑張れよ」の声が響いた。
「少しはみんなの前でバッティングもできて、ちょっとは先輩たちに近づけたと思う。1日1日を大事にしてやっていきたい」
惜しみなく送られる拍手に、横田は左手を帽子にそっと添えた。次なるステップに「こういう機会を増やしていくこと」と矢野2軍監督は言う。地道に、一歩ずつ。次なる目標達成に向け、焦ることはなく、練習に励んでいく。