岩崎、先発もいける OP戦“開幕投手”で4回1失点 見せた青木斬り!
「オープン戦、ヤクルト4-2阪神」(24日、浦添市民球場)
可能性を広げた投球だった。先発起用も視野に入れる阪神・岩崎が、ヤクルトを相手にオープン戦“開幕投手”を務め4回2安打1失点、3奪三振で先発の役割を十分に果たした。「きょうは先発というよりピッチャーとして。変化球の精度に反省はあるけど、ストレートを中心に真っすぐで押し込めたのは良かった」とうなずいた。
初回、大リーグから復帰した先頭の青木を一ゴロに仕留め、9球で三者凡退。二回は先頭のバレンティンに右前に落ちるヒットを許したが、続く畠山を高めの真っすぐで空振り三振。6番・雄平はスライダーで2者連続三振に斬って取った。
三回1死で迎えたのは再び青木。カウント1-2から内角への135キロ真っすぐで空振り三振に仕留め“青木斬り”に成功。「これからたくさん対戦するし、いろいろ組み立てて。(青木を)意識してもしょうがない」とサラリと振り返った。
四回にバレンティンに左翼へ被弾したが、失点はその1点のみ。ストレートのMAXは136キロながらも、球のキレと変化球のコンビネーションで最少失点に抑えた。香田投手コーチは「ボールの走りっていうのはもう一つだったけど、打者の反応はまずまず」と評価。失点した2巡目以降に「もともと彼の課題。配球を変えるとか工夫が必要になってくる」とポイントを挙げた。
金本監督は「一応先発をできるようにと。何が起こるか分からないから。その代わりのリリーフは誰かという話になってくるし。先発の準備をしておいて損はないし、リリーフにはいつでもいけるし」と起用法に言及した。「ここからが大事なので」と口元を引き締めた左腕が、先発も中継ぎもできる虎の“ジョーカー”として投手陣を支えていく。