ロサリオ、電光掲示板破壊弾 虎党飲食タダ!?甲子園なら「CoCoPARK」直撃

 「阪神春季キャンプ」(26日、宜野座)

 阪神の新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手(29)=前韓国ハンファ=が26日、フリー打撃で驚がくの「CoCoPARK弾」を放った。捉えた打球はバックスクリーン上部の電光掲示板を破壊。甲子園球場であれば、バックスクリーン下の施設まで届く推定150メートル弾だ。

 恐ろしく飛んだ。ロサリオがまた、観客を魅了する豪快な打撃を披露した。昼からのフリー打撃。いつものごとく徐々にスイングの強度を高めていき、迎えた31スイング目だ。快音を残した打球は風にも乗り、バックスクリーン上部の電光掲示板を直撃。当たった部分はライトが消え、黒く塗りつぶされたような状態となった。

 中堅方向への推定150メートル弾。この打球を本拠地・甲子園球場で放ったと仮定すると、興味深い事実が浮き上がってきた。甲子園球場の関係者は、バックスクリーン下の外野2階席に位置する施設「CoCoPARK」まで届くとの見解を示した。

 飲食やストラックアウトのレジャーが楽しめる同施設。さらに、ユニークなサービスが2009年から存在する。試合中、打球が施設内に飛び込むと、その瞬間までに入店していた客の飲食費が無料になるというのだ。「まずは一回食べてみたいと思います」と店の料理に興味を示したロサリオ。そして「おいしかったら(CoCoPARK弾を)狙いたい」と頼もしい言葉を残した。

 バックスクリーン下まで打球を運ぶ-。これまで達成者がおらず、到底無理だと思われたことが、新助っ人の加入によって覆される。ロサリオなら…と期待を抱くことができる。それをこの日のフリー打撃で証明してみせた。

 打球が直撃し、一部が壊れた電光掲示板に関しては、球場の管理元である宜野座村役場関係者が「直さないといけないんで、(修繕費を)見積もりたいと思います」と説明。金本監督は帰り際に確認し、「(センターが)122メートルだから、そこからプラス25メートル。色をつけて150メートルか」と笑った。驚異的なパワーを発揮し続けるロサリオ。豪快伝説はとどまるところを知らない。

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