ドラ2高橋遥1軍合流へ 開幕ローテの刺客だ!3or4日ソフトバンク戦デビューへ
「阪神2軍春季キャンプ」(28日、安芸)
開幕ローテ争いに新たな刺客が加わる。阪神のドラフト2位・高橋遥人投手(22)=亜大=が2軍キャンプ打ち上げとなった28日、1軍へ合流することが分かった。3月2日の全体練習から合流し、3日か4日のソフトバンクとのオープン戦(ヤフオク)に登板する予定。先発の頭数が不足している現状の中、新人左腕にチャンスが与えられた。
絶好の機会が訪れた。期待の新人左腕が1軍に上がる。2軍キャンプで猛アピールを続け、チャンスをつかみとった高橋遥。3月2日の全体練習から合流し、3日か4日のソフトバンク戦で“1軍デビュー”を果たすことが決まった。
人員の関係もあり、2軍スタートとなった春季キャンプ。一度も沖縄組に合流することはなかったが、安芸で存在感は見せつけた。対外試合初登板となった2月18日の四国ILp・高知との練習試合では1回を投げて無安打無失点の好投。その後も好調を維持し続けてアピールしてきた。
先発の一人としての期待がかかる。開幕ローテはメッセンジャー、能見、秋山が当確で、4番目は藤浪が最有力候補だが、残り2枠が未定と固まっていない状況だ。金本監督にとっても「(先発は)うまくいけばうまく回ると思いますが、うまくいかなかった時の備えができてないのかなと。もちろん上がり目はあるんですけど、安心して6人で回れるという人材はまだ正直、できてない」と先発投手は不安材料の一つ。小野や才木が今キャンプで存在をアピールし、先発挑戦中の岩崎も奮闘しているが、ローテを確約できるまでには至っていない。
今後オープン戦で競争が本格化するが、さらに争いを高める一手として、白羽の矢が立ったのが高橋遥だ。初めてとなる1軍の舞台は自身にとっていきなり重要なテスト登板となるが「2軍でやってきたことを変えずに、どこにいっても腕を振るだけ。しっかり投げて、一生懸命投げられればいい」。平常心で登板に臨むことを自らに言い聞かせた。
初のキャンプが打ち上げとなり「楽しくできました。実戦が久しぶりにやれて、充実した1カ月でした」と納得の表情を浮かべた新人左腕。鍛え抜いた体を存分に生かし、ここから逆襲が始まる。