榎田 西武へトレード移籍に「もう一花咲かすことができたら」
阪神と西武は14日、榎田大樹投手(31)と岡本洋介投手(32)の交換トレードが成立したと発表した。
榎田は2010年のドラフト1位で阪神に入団。ルーキーイヤーから貴重なセットアッパーとしてブルペン陣を支えてきた。朝、連絡を受けたという左腕は、西宮市内の球団事務所で会見に応じ「ビックリしましたけど、必要とされて行くと思うので。しっかり行った場所で活躍できるように頑張りたい」と前向きに話した。
2013年の左肘手術以降は先発転向を目指すも結果を残せず、昨季はリリーフで3試合の登板にとどまった。今年は2軍キャンプスタートとなっていたが、新天地で復活を目指すことになる。ヤクルトとの試合前に選手、首脳陣らにもあいさつ。金本監督には「まだまだ活躍できるはずだから、しっかり頑張ってこい」と背中を押されたという。
ルーキーイヤーの5月24日・西武戦(甲子園)でプロ初勝利。縁深い球団に移籍することで「阪神での7年間は1年目から投げさせてもらったし、先発や中継ぎ、抑えもやらせてもらった。オールスターにも出させてもらうなど、いい経験をさせてもらったんですが。現状、プレーヤーとしてはもう1つ。もう一花咲かすことができたら」と阪神に感謝した上で、新天地での活躍を強く誓った。
岡本は昨季、14試合に登板して自己最多の6勝をマーク。先発、リリーフともにこなせる万能右腕だけに、投手陣に厚みを持たせたい阪神と救援左腕の補強が急務だった西武との思惑が一致した形だ。