能見5回1失点に金本監督「一安心」 チェンジアップ解禁で山田哲&バレK斬り

 「オープン戦、阪神2-3ヤクルト」(14日、甲子園球場)

 周囲の雑音を封じるように、結果を求めたマウンドだった。最速140キロの直球を軸に、110キロ台のチェンジアップを解禁。志願の5回を投げ終えた阪神・能見は、3安打1失点の内容に「まずまず」と振り返った。

 4日のソフトバンク戦では3回6失点。この日のテーマは内外角への投げ分けと、球速差を駆使した緩急で、「前回の結果があったので。繰り返しはしないように」と、内容にもこだわったマウンドだ。これまでは「あえて使わなかった」というチェンジアップを解禁。先頭の山田哲に対しカウント1-1から3球目に使って空振りを取り、最後は同じコースの直球で空振り三振に仕留めた。

 「球をより良く見せるため」の最大球速差25キロ。バレンティンから直球で空振り三振を奪うなど、数字以上のキレと効果があった。全15個のうちゴロアウトが8個。らしさ全開の投球に首脳陣も胸をなでおろす。「球の勢いも、制球もよかった。本当に一安心。ホッとした。よかった、よかった」。金本監督が笑みを浮かべれば、香田投手コーチも全幅の信頼を寄せる。

 「抜く球も効果的で、彼の持ち味が出ていた。(ローテの)一角にいるのといないのでは、安心感が違うからね」。既に開幕ローテ入りは内定していたが、信頼にたがわぬ結果で確かなものにした。キャンプ後の疲労を考慮され、中9日で臨んだマウンド。開幕に向けて次回以降は中6日前後で2度、実戦に登板する見込みだ。

 また1つギアを上げた左腕は、無安打で先制点を許した三回の投球を猛省。先頭への四球後、味方の失策が絡んだだけに「無駄に出さないように。四球が打線を線にしてしまう」と、次回に向けた課題とした。「しっかりと元気な姿を継続していきたいです」。笑みが浮かぶ。5月に39歳を迎える投手最年長。シーズンに弾みをつける快投だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス