球児V方程式入り!鉄壁JFKでの優勝から13年…また魅せる 金村コーチ起用明言

 阪神の藤川球児投手(37)が再び勝利の方程式入りする可能性が15日、高まった。金村投手コーチが17日の中日戦から、シーズン同様の継投策に入る方針を説明。勝ちパターンは今年も桑原-マテオ-ドリスが中心だが、高橋聡、岩崎を含めて昨季60試合以上に登板した5人。「分散させないと」と“日替わり方程式プラン”も含め、複数の勝ちパターンを用意する考えを明かした。

 シーズン開幕まで2週間。主力野手は全選手がオープン戦に出場し、2018年の“骨格”が徐々に見え始めた。本番モードが漂い始める中、勝ちパターンの継投も試す。「名古屋からになる」。金村投手コーチは17日・中日戦から試合状況に応じた投手起用をしていくことを明かした。

 昨年の実績を踏まえた上で、桑原-マテオ-ドリスの方程式は不動。守護神は右肘の張りや腹痛で出遅れているが、同コーチは「(今後にむけて)登板を詰めていく。心配していない」と全幅の信頼を寄せる。だが、同時に見えぬ蓄積疲労を懸念。有事の備えをするのも、投手コーチとしての役割になる。披露したのは日替わり方程式プランだ。

 「60試合以上で投げたメンバーがいる。(登板を)分散させないといけない。疲れが見えたら補う、ということも考えないと。シーズンで維持は難しい」

 大胆な起用法を可能にさせる戦力がある。「球児がいいですからね」。同コーチが名前を挙げる。昨季は主に、ビハインドの展開での登板を担った藤川だが、ベテラン自身もチームの有事に備えて、自主トレから調整ペースを速めていた。オープン戦は既に3試合に登板。首脳陣の信頼は厚い。

 7日のDeNA戦は1回を1安打無失点。2三振を奪った。意図的にカーブを織り交ぜるなど、同一リーグの対戦を見据えた投球。13日のヤクルト戦では、1回1/3とイニングをまたぎ、無安打無失点と上々の仕上がりだ。長く抑えを務めるなど経験も豊富。精神的な支柱としても、欠くことのできない存在だ。

 また、16日の楽天戦(静岡)に2番手で登板する岩崎は、再び中継ぎに回る可能性が高くなった。14日のヤクルト戦で先発した能見が5回を3安打1失点。開幕ローテもほぼ固まっていることで、岩崎を再び中継ぎに回すことが可能になる。昨季は66試合に登板した左腕。ブルペンには厚みが増す。同コーチが続ける。

 「石崎とか若い選手もやってくれたらありがたい。名古屋からは誰が投げるか決めない。試合展開で変える」

 ロサリオ加入で攻撃に注目が集まる中、今年も確実に計算できるのは中継ぎの安定感。昨季のチーム防御率3・29はリーグトップだ。78勝のうち中継ぎで勝利した試合は31勝。5投手の60試合以上登板はプロ野球史上初で、救援防御率2・64もトップだった。豊富な起用法を可能にするリリーフ陣。カギはベテラン藤川が握っている。

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