阪神の金本知憲監督（４９）は１５日、ナゴヤドームで行われる中日２連戦（１７、１８日）からベストメンバーで最終調整に入る方針を示した。

　「名古屋くらいからベストに近いメンバーでね。レギュラー以外は（チャンスが）少なくなってくるわね。試合数も少なくなってくるし」と語った指揮官。１６日の楽天戦を消化すると、オープン戦も残り７試合と佳境に入ってくる。すでに福留、糸井らがオープン戦出場を果たしているが、中日２連戦から開幕オーダーに近いメンバーで戦う方針だ。

　ここまでは若手の競争をメインに戦ってきたが、主力の調整が優先事項となり、打順の並びや代打、代走の起用方法などベンチも最終チェックを行わなければならない。自然と若手の出場機会が限られてくることになるが、開幕オーダーは直前まで固めない方針を貫いている。

　「競わせるというか、センター、キャッチャー。糸原もずっとよかったから、ガーンと落ちるかもわからんからね」と金本監督。１５日現在で１２球団６位の打率・３３３をマークする糸原ですら、開幕ショートに当確ランプをともしていない。

　開幕戦で巨人・菅野に向かっていく打線をイメージしながら戦う１７日からの残り７試合。そして日ごろから「開幕オーダーがすべてではないよ」と指揮官が語るように、１４３試合を戦い抜くために、必要な戦力、求める選手は誰なのか－。最終的な見極めを名古屋から行っていく。