小野、開幕2戦目先発急浮上!金本監督「託してもいい」 岩貞不調でローテ再考
阪神・金本知憲監督(49)が21日、巨人との開幕2戦目(31日・東京ドーム)に2年目の小野泰己投手(23)を抜てきする可能性を明かした。同戦には岩貞を先発させるプランを描いていた中、思うような投球を見せられていないこともあり、ベテランの能見と共に2年目右腕も候補に加えた。仮に小野が先発となれば、開幕投手のメッセンジャー、3戦目の秋山と共に右腕トリオでG倒に挑む形となる。
天候には勝てない。金本監督は降りしきる雨を恨めしそうに眺めた。開幕戦を来週に控えた中、2日連続での降雨中止で投手陣の調整に狂いが生じた。同時に巨人との開幕2戦目の先発も見えないまま。「(開幕の)2つ目が決まらんのやけどな。2戦目が。キツいよな」と嘆いたが、新たな一手として、小野の名を候補に連ねた。
「岩貞、小野、能見…も候補やね。2戦目の」
大事な伝統の一戦での開幕カードだ。これまで、開幕投手のメッセンジャーに続いて2戦目は岩貞の先発を最有力としてきたが、17日の中日戦で6回5失点と不安定さを露呈。合わせて、ドラフト2位・高橋遥(亜大)を開幕ローテには入れない方向で決まったため、経験豊富な能見と共に、小野を抜てきする可能性が浮上してきた。
元々、金本監督は2年目のブレークに期待を寄せてきた中、ここまで小野は結果で応えてきている。前回、14日の教育リーグ・中日戦では先発して7回2安打無失点と好投。2月のキャンプから実戦6戦連続無失点と好調をキープしている。
仮に小野が開幕2戦目に入れば、巨人3連戦はメッセンジャー、小野、秋山と右腕が3枚並ぶ。ただ、指揮官は「(右腕だけでも)いいよ。無理くり良くないピッチャーを投げさせるよりは、小野に託してもいいと思うし」と話す。小野は昨年、巨人戦で1戦1敗だったが、6回3失点と打ち込まれたわけではなく相性も悪くない。
小野は22日にウエスタン・広島戦(由宇)に登板する。まずはそこで結果を残し、24日のオリックス戦(京セラ)に先発予定の能見と、同日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)に先発する岩貞の投球次第で、31日の東京ドームのマウンドが見えてくる。
「本当に今は(開幕ローテが)何通りもあるから」と金本監督。この日の灰色の空のように視界は晴れないままだが、まずは22日に小野が好投すれば、未確定の開幕ローテに光明が差すことになる。