藤浪、開幕ローテ決定!4・4DeNA戦 金本監督の前で6回自責0
「ウエスタン、阪神2-1中日」(23日、鳴尾浜球場)
開幕ローテ当確だ。阪神・藤浪晋太郎投手(23)が23日、ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)に先発し、6回2安打1失点(自責点0)。最速152キロの直球を軸に打者の懐を厳しく攻め、4三振を奪った。登板が有力視される4月4日のDeNA戦(横浜)の先発へ、万全の態勢で臨む。
多少制球が乱れても、崩れる気配はなかった。軽快な足取りでベンチへ引き揚げた藤浪。厳しくコーナーを突き、3度バットをへし折るなど力のある球で押し込んだ。6回2安打1失点。成長の跡を見せ、開幕ローテをつかみ取った。
「序盤はバランスが良くなかったけど、四回ぐらいから下半身をうまく使えて、いいバランスで投げられた」
イニングを追うごとに状態が上がっていった。制球に苦しんだ初回。先頭の石岡と阿部に四球を与えて2死一、二塁のピンチを招いたが、続く石垣を内角151キロ直球でバットを折る遊ゴロに仕留めて無失点。四回には、野本、三ツ俣を直球で2者連続の空振り三振に仕留める圧巻の投球を披露した。
「引っかけとか多かったですけど、何とか修正できた。前回はそれができなかった。ボール自体は良かったけど、(試合中に)戻せなかったというのが前回の一番の反省。そこをしっかりできたのは良かった」
同じ失敗は繰り返さなかった。13日のヤクルト戦では3回1/3を4安打、5四死球の6失点。乱れた制球を修正することができず、カウントを取るために甘くなった球を打ち込まれた。
意識したのが投球までの“間(ま)”だ。打者に向かっていくまでに、これまでよりも大きいゆったりとしたモーションで投球。「自分の間合いというか、いいタイミングで一番腕が振れて、一番力が加わる体の感覚がある」と手応えを口にした。
金本監督ら首脳陣が視察する中でアピールに成功した。指揮官は「(引っかかる球は)なかったね」と評価。香田投手コーチは開幕ローテ入りにGOサイン。「そういうところで投げてもらうことになりそう。非常に投げっぷりが良かった。ボール自体も一つ一つ良かった」と今後へのさらなる期待を寄せた。
先発の一角を任される右腕。シーズン初登板は4月4日のDeNA戦(横浜)が有力視される。真価が問われる6年目。本番へ向けて最高の状態を整える。