金本監督、開幕菅野撃ちへ粘れ!再度徹底「1球でも多く投げさせる」
「オープン戦、オリックス1-1阪神」(25日、京セラドーム大阪)
6年ぶりのオープン戦最下位にも下を向くことはない。あわや完封負けの苦しい展開を強いられた最終戦で、明確となった修正点があった。巨人・菅野と対戦する30日の開幕戦に向け、あとはメンタル面の調整。阪神・金本監督はこう明かす。
「(打線は)今が一番下やから。菅野から前にきれいにカーンと飛ばせるのはごくわずかですよ、うちのバッターで。僕もよく分かってるし、菅野を認めてるところは認めてる。その中で球数投げさせるとか、フォアボールを取るとか」
この日は、先発・山岡に57球で6回1安打無得点に抑え込まれるなど計2安打。このままでは菅野攻略は困難なものとも思えるが…この試合の中で薄れて見えた意識を、再度徹底させることで打開策とする。求めるのは昨年からもこだわってきた、追い込まれてからの打撃や粘りだ。
「ツーストライク追い込まれたら、打つことよりも三振しないということ、バットに当てて1球でも多く投げさせるという、そういう作業をずっと言ってきたんだけど」
いかにツーストライクから粘っていけるか。この日に限らず、個々の打者が打てていない現状を踏まえ「これだけ打てない時は悪循環でね。追い込まれてからもカーンと打とうとし過ぎてるから、余計にやられるパターンになる」と選手をかばう。ただ、菅野攻略にはそういった粘りが欠かせないのは事実だ。
オープン戦16試合で2勝12敗2分け。低調な打線は不安要素だが「追い込まれたら粘りというか、フォアボールもヒットも一緒なんだから、そういうアドバイスというか指導というのをね」と修正を図る。開幕まで残りわずか。できる限りの手を打ち、万全の準備を整えて、宿敵との開幕戦に向かう。