盟友・田淵氏「仙ちゃん、悲しい」 開幕G倒で天国から「よくやったなという言葉を」
大学時代からの親友で2002年からの2年間、阪神チーフ打撃コーチとして星野氏を支えた田淵幸一氏(71)が28日、大阪市内で行われた「星野仙一氏 お別れの会」で弔辞を読み故人を悼んだ。同時に現役の猛虎戦士に対し、星野氏も生前強い意欲を示していた打倒巨人の実現を期待した。
溢(あふ)れる思いを打ち明けた。「仙ちゃん、悲しい。寂しい、悔しい。残念です」。弔辞で盟友の在りし日を振り返り、最後の別れを告げた。
現役時代はしのぎを削った。03年はチーフ打撃コーチとして、共に優勝の美酒に酔った。星野氏が阪神監督を退任する際には「『俺は体調が悪いからユニホームを脱ぐ。後の監督に推薦するからお前やれよ』と。でも一蓮托生(いちれんたくしょう)だから」。当時のやり取りを懐かしそうに述懐した。
夢の続きをタテジマの後輩に託そう。30日からの開幕カードは敵地で巨人との3連戦。田淵氏が星野氏の思いを代弁する。「さすがに伝統の一戦だなという試合を」と星野氏も執念を燃やしたG倒を願った。
今も見ているに違いない。「天国から『よくやったな』『褒めてやるぞ』という言葉を(もらえるように)」。亡き闘将と共に田淵氏も猛虎の快進撃を切に願っている。