糸井、開幕1番濃厚 プロ15年目で初!片岡ヘッド期待「一発目の1打席」

 阪神の糸井嘉男外野手(36)が、30日の巨人との開幕戦で「1番・右翼」で起用される可能性が29日、濃厚になった。この日、片岡ヘッド兼打撃コーチが「1番を誰にするかで悩んでいます」と明かしたように、3、5番も含めて打順を模索したが、先頭打者として超人のフルスイングに命運を託すことになりそうだ。

 糸井の圧倒的なパワーと飛距離に、チームメートからも驚きの声が漏れた。鳥谷が、ロサリオが、打球方向を見つめる。右翼スタンド最上部にある看板を直撃。「ガシャン」という衝撃音を3度奏でた。敵地での打撃練習。42スイングで14本の柵越え。照準は菅野。開幕へGO砲となった。

 「沢村賞ですから。最高の投手が相手。チャンスは少ないけど、ものにしたいですね」

 練習後、引き締まった表情で抱負を口にした。オープン戦では5番で初出場すると、3番、1番と3パターンの打順を試した。この日、開幕オーダーについて金本監督は「まだ決めていません」と説明。開幕戦当日の朝まで熟考するようだが、1番には糸井を起用する可能性が高い。

 23日のオリックス戦に「1番・右翼」で出場。開幕投手の西を相手に初回、右翼フェンス直撃の二塁打で出塁。糸原の中前適時打で先制のホームを踏んだ。だが翌日は臀部(でんぶ)に強い張りを訴えて出場回避。片岡ヘッド兼打撃コーチも「悩んでいます。糸井の状態もあるし」と前置きしたが、1番起用を示唆した。

 「開幕戦。クリーンアップも固定したいけど、一発目の第1打席というところ」。同時に金本監督が期待するのは、試合を決める一振り。「狭いので、孝介か糸井あたりがガツンと放り込んでくれたら勝機はあると思う」。打率・357、8打点。昨年は猛打賞を記録し、3打点で広島・ジョンソンを攻略した“開幕男”だ。

 プロ15年目。シーズン初戦に1番で出場すれば自身初となる。オフは「浜風に負けない」をテーマに、筋力アップにも取り組んできた。「初戦は取りたい。スタートしまーす」と糸井。最後は笑みを浮かべて球場を後にした。優勝と個人タイトルの獲得を誓う1年。2018年は超人のフルスイングから始まる。

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