メッセンジャー 7回1失点の粘投 開幕投手の大役を果たす
「巨人-阪神」(30日、東京ドーム)
阪神の開幕投手を任された先発のランディ・メッセンジャー投手(36)が、7回を投げ7安打1失点でマウンドを降りた。
その立ち上がり。安打と四球で1死一、二塁とピンチを背負った。それでも落ち着いて後続を打ち取る。4番・ゲレーロは外角いっぱいのカーブで見逃し三振、5番・マギーには直球で二ゴロに抑えた。
その後は安定したピッチング。再び得点圏に走者を背負ったのは五回だ。連打と犠打で1死二、三塁のピンチを招くと、この場面で1番・陽を変化球で空振り三振。気迫を前面に出し、グラブをたたいた。続く2番・吉川尚も二直に仕留め、無失点で切り抜けた。
唯一の失点を喫したのは七回だった。2死から連打を浴び、陽の中前適時打で1点を失った。それでも最後までテンポ良く投げ、いいリズムをチームにもたらした右腕。粘り強いピッチングで試合を作り、先発の役割をきっちと果たした。
開幕のマウンドは、4年連続となる自身5度目。敵地で開催される今年一発目の伝統の一戦とあって、左翼席が真っ黄色に染まるだけの虎党が駆けつけた。投手陣の大黒柱である助っ人右腕は、キャンプイン前日に金本監督から開幕投手を通達されていた。
今年のオープン戦では3試合の登板全てに失点。キャンプ終盤には右肩のコンディション不良も発症していた。そんな中で、照準を合わせてきた3・30のマウンド。揺るぎないエースへの信頼の現れだ。それを右腕は見事結果で返した。