高山、金本監督のゲキに応えた2安打 G戦落球取り返した

 「DeNA1-2阪神」(4日、横浜スタジアム)

 勝利にもただ前だけを見つめて歩いた。試合で味わった悔しさは、試合でしか晴らすことはできない。貴重な2点目のホームを踏むなど、阪神・高山がマルチ安打の活躍で連敗をストップ。金本監督の「取り返せ!!」-のゲキに、しっかりと結果で応えた。

 初回に左前打で出塁すると、1点リードで迎えた五回だ。2死走者なしで迎えた打席。必死にファウルで粘りを見せる。2-2から8球目、低めのフォークに食らい付き、右翼線二塁打でチャンスメークした。続く鳥谷の右翼線二塁打で、2点目のホームを踏んだ。

 「ファウル、ファウルで粘って、最後の甘い球を打てたのはよかったと思います」

 結果的に1点差に迫られただけに、勝利に欠かせなかった1点だ。1日の巨人戦。ゲレーロの打球に追い付きながら捕り損ね、そこから秋山が岡本に逆転3ランを浴びた。指揮官は「2試合分ぐらい返してもらわないとって言ったら力むから」と、冗談を交えながら挽回を期待していた。

 気を吐く2安打1得点。バットで勝利を導いた。汚名返上か。金本監督の求める“答え”はまだ先だ。「まだ足りませんよ(笑)。もっともっと、いってもらわないと」。若虎の意地を評価しつつ、さらなる活躍を願う。白い歯を見せず帰路に就いた高山も、同じ思いを抱いているはずだ。

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