金本監督50歳初星 采配ズバリ
「DeNA1-2阪神」(4日、横浜スタジアム)
奪える場面で、確実に得点を奪いにいく。采配的中の一手で主導権を握った。連敗ストップにつながる1点目は、梅野のセーフティースクイズによるもの。勝ちきった阪神・金本監督の表情に、笑みが浮かんだ。
「(序盤からのバントは)まだいろいろ考えるところがあったりしてね。取れるところは取っておこうというね。特に梅野のスクイズのところなんかは」
初回、1死二塁から無得点に終わっていた中での二回だ。1死からの大山と糸原の連打で二、三塁に。続く梅野は初球を見逃し、1ボールからの2球目でセーフティースクイズを敢行。打球は少し上がったものの、一塁側に落ち、判断良くスタートした三走・大山が生還する、狙い通りの結果となった。
梅野は「準備はもちろんしていたので。あの辺に落ちればと」と振り返る。元々、バントの成功率は高く、梅野への信頼と、打順も考慮した上でのベンチの決断。片岡ヘッド兼打撃コーチも「次がピッチャーだったんで。梅野がバントがうまいというのもあったので。大きな先制点でした」と梅野をたたえた。
チームとしては、開幕戦から4戦連続の先制に成功した形となったが、初回から1点にこだわる姿勢は見えていた。初回無死一塁では、2番・鳥谷が送りバントを試みていた。結果的に失敗したものの、確実に得点を奪いにいく姿勢が見えていた。その流れからの1点目となった。
継投にも成功し、1点差で逃げ切った価値ある勝利で、勝率も5割に。前日、練習日だった3日にバースデーを迎えた指揮官にとっては、50歳初勝利となった。「(誕生日は)完全に忘れとった(笑)。どうでもいいから」と笑顔。何よりもチームとしての勝利が、最高のプレゼントとなった。
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