ルーキー高橋遥が村山以来59年ぶり快挙でプロ初勝利 広島に連勝で首位浮上

ウイニングボールを手に、阪神・金本知憲監督(左)と握手を交わす阪神・高橋遥人=甲子園(撮影・北村雅宏)
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 「阪神4-1広島」(11日、甲子園球場)

 先発した阪神ドラフト2位の高橋遥人投手=亜大=が、59年ぶりの快挙で広島相手に連勝を飾った。チームは首位に浮上した。

 試合は序盤から阪神のペースで進んだ。ルーキーが初回を無失点で切り抜けると、裏の攻撃。1死一塁から糸井が左中間を破る適時二塁打で先制。リードを奪うと、二回以降は全く危なげない投球。最速147キロの直球をテンポ良く投げ込み、スライダー、カーブ、チェンジアップなどを織り交ぜ、広島打線を手玉に取った。

 二回から五回までは4イニング連続で3者凡退に。攻撃に流れを呼ぶと五回、大山の押し出し四球と糸原の2点適時打で3点を追加した。試合前に「変に意識すると緊張するので、ずっとやってきた『腕を振る』ことをテーマにやりたい」と話していた通り、直球を軸にした投球で封じた。

 八回を岩崎、桑原、九回をドリスとつなぎ、必死にリードを守った。球団で新人投手の初登板初勝利は、2016年6月1日・楽天戦(K宮城)の青柳以来15人目だが、甲子園で先発した投手に限れば59年4月14日・国鉄戦での村山実以来、59年ぶりとなる。また、左腕では初の快挙だ。

 ボール交換ごとに帽子を取り、野手がアウトを取るごとにぺこりと頭を下げた。初々しさとは対照的に、剛球で広島打線を封じた84球。オープン戦期間中から金本監督が「ローテーションで回れた2桁は勝てる」と話すなど、チームからの期待を一身に背負っていた逸材。評価にたがわぬ圧巻の投球で、最高のデビュー戦勝利を飾った。

 ヒーローインタビューで、高橋遥は「100点あげてもいいんじゃないかなと思います。思い切り投げて0点で抑えられたので良かったと思います。(金本監督には)普通にナイスピッチングと言われました」とはにかんだ。

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