メッセンジャー、6回2失点の力投 打撃でも技あり適時打
「中日-阪神」(18日、ナゴヤドーム)
阪神先発のランディ・メッセンジャー投手(36)が、6回を投げ4安打2失点と試合を作った。
立ち上がり。1番・大島に外角いっぱいの直球をうまく左前へ運ばれると、続く京田には二塁強襲の内野安打を許した。無死一、二塁の場面で、現在セ・リーグ三冠王のアルモンテは中飛に抑えるも、タッチアップで1死二、三塁となった。
4番・ビシエドには四球。満塁となったが、5番・平田をバットの先に当てただけのボテボテの投ゴロに打ち取り、2死満塁とした。続く亀沢もうまくタイミングを外したが、ボテボテの打球で三塁への適時内野安打を許した。
続いて失点を許したのは、逆転に成功した直後の六回だ。四球と味方のミスで1死一、二塁とピンチを背負うと、続く平田の三ゴロ併殺崩れの間に、2死一、三塁となった。この場面で先制適時打を許した亀沢に、今度は右前へ運ばれ、2点目を献上した。
二回から五回までは凡打の山を築き、全て三者凡退。テンポよく相手を抑え込み、味方の反撃を待った。
バットでも魅せた。三回に中前打を放ち、今季初安打をマーク。さらには逆転となった六回にも2死二塁の場面で低めの変化球を右前へと運び、今季初打点を挙げた。
前回登板は、自身初の暴言での退場処分となったマウンドだった。12日の広島戦(甲子園)は、わずか56球で降板。中継ぎ陣への負担もかけ、「次へ向けて集中したい」と話していた。気持ちを切り替えて臨む舞台で、気持ちのこもった98球となった。