ロサリオ、軸足固定のフォーム改良で本領や ここ5戦打率・350!救う得点力不足
阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が23日、打撃フォームを改良し、状態アップに努めていく考えを示した。この日の甲子園でのフリー打撃では軸足である右足の動きを抑えて48スイング。得点力不足に悩むチームを救うべく、懸命にバットを振り込んだ。
これまではスイングと同時に、軸足である右足を大きく動かすフォームが特徴的だった。それが、最近の練習では意識的に右足を固定してスイングする。その理由を「自分のリズムで打てるように。軸足の動きをしっかりと保つことができれば、自分のリズムと間(ま)で打てるので」と説明した。
ここまで打率・257、1本塁打、7打点の成績。ファンも本人も満足のいく数字ではないが、最近5試合では20打数7安打で打率・350をマークしている。右足のブレを少なくしたことが復調の要因になったとも考えられるが、片岡ヘッド兼打撃コーチは「自分のスタンスを保ちながらというのは、いつもやっていることなんで」と話すにとどめた。
チームは20日からの巨人3連戦(甲子園)で計3得点。停滞した空気を振り払う一撃に期待がかかる。ロサリオは「チームのユニホームを着させてもらっている限りは、最後まで野球を楽しむのと、何とかチームのために貢献したい思いがある」と力を込めた。
練習後は24日からのヤクルト戦に備え、空路で松山入り。日本の配球にも慣れを見せ始めている新助っ人の本領発揮はこれからだ。