大山よ、坊っちゃんから打ち破れ 金本監督「自分でつかむしかない」起用継続明言

 阪神は24日からのヤクルト2連戦(松山)に向け、シーズン中の月曜日では異例となる全体練習を23日、甲子園で行った。巨人戦3連敗を受けたもので、金本知憲監督(50)は打撃練習に時間を割くとともに、結果が出ずに苦しむ大山悠輔内野手(23)を今後もレギュラーとして起用する考えを明かした。チームとしても前向きなムードで戦う必要がある中で、大山には坊っちゃんスタジアムからの「変身」に期待がかかる。

 沈んでいる場合じゃない。前を向いて戦うだけだ。金本監督は練習を眺めながら「(打線の状態が上がるのを)待っているだけじゃ駄目だっていうのもあるし、こうやって練習しているわけだから」と話した。現状打破の期待をかける一人が大山だ。

 「それ(きっかけ)も自分でつかむしかないから。感覚とか。これさえやっておけば打てる、必ず調子が落ちた時にするということがないと思うから。自分で見つけないと」

 この日は対巨人3連戦3連敗を受け、予定を変更して全体練習となった。野手陣は最初に外野でランニングを行い、打撃練習に時間を割いた。大山は他の若手らと室内で1時間打った後、屋外に出て20分間のフリー打撃を3人で回して汗を流した。指揮官もその様子に鋭い視線を送った。

 現在、大山は打率・175で、得点圏打率は・050。金本監督は21日の巨人戦後に「右を狙いすぎている」と話すと、22日の同戦では左方向に強い打球を放つなど変化の兆しは見せていた。大山はこの日無言だったが、フリー打撃では88スイングで6本の柵越えも披露した。

 「打つまでが右狙い(の意識)なんだよな。振り出すまでが。そういう意識で引っ張れる球は引っ張ればいい」と指揮官。今後も大山を起用するかと問われると「守れるしね。あれも大きな戦力だよ。何回助けられてるか。ピッチャーもチームも」と言い切った。今後も三塁起用の方針に変更はない。あとは打撃面の復調待ちだ。

 伝統の一戦で3連敗したとはいえ、借金1で3位、しかもまだ4月だ。チームとしても前向きな姿勢が求められる。金本監督も語気を強めた。

 「いろいろな受け止め方があるけど、まだ借金1とか、まだ始まったばっかりと楽観していい部分とね。そういういい意味でプラスに、プラス思考で、ポジティブにね。(今は)借金5、6ある雰囲気だから(笑)」

 チームは練習後、ヤクルト戦に向けて空路で松山に移動。坊っちゃんスタジアムからの反攻へ、チームにとっても大山にとっても大事な戦いが始まる。

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