才木、さあ1軍!さあ竜斬り!二回に4失点も以後ピシャリ 魅せたメン足る

 「ウエスタン、阪神2-11広島」(27日、甲子園球場)

 次は1軍戦が舞台だ。阪神の先発・才木が6回を7安打4失点。大崩れはしないメンタルの強さを発揮した。満点快投とはいかなかったが、9連戦の最終カードである5月4日からの中日3連戦(甲子園)で今季初昇格する可能性を高めた。

 中5日での登板ということもあり、立ち上がりのリズムが悪かった。2つの四球と内野安打で1死満塁のピンチを招いた。この場面は後続を断ったが、二回は2死から4連打を浴び、堂林に中越え3ランを被弾した。

 武器である真っすぐについて「今日は自分の思っている感覚のボールが投げられなかった」と悔しさをあらわにした右腕。「二回も2アウトを取ってからポンポンと打たれたので、もったいなかった」と反省した。

 矢野2軍監督は「決めにいく時に決められない。トータルで言うとピッチングになっていない」と厳しい言葉を並べたが、それもかける期待が大きいが故だ。「(1軍に)呼ばれたら思い切って行ってこい、というくらいのものはあるよ」と9連戦中の“穴”を埋める有力候補であることには変わらない。

 三回以降は立ち直り無失点。堂林に被弾直後からカーブを使い始めたことによって「バッターもタイミングが合っていなかったように感じた。(捕手の)小宮山さんがうまく配球してくれた」と確かな手応えを示した。

 準備は整っている。伸びしろ無限大の長身右腕が、1軍の先発マウンドを経験する日は確実に近づいている。

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