秋山 投打“二刀流”の大活躍 8年ぶり完封勝利&ソロアーチ

完封勝利を挙げ、梅野(左)と笑顔でタッチを交わす秋山
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 「巨人0-9阪神」(8日、東京ドーム)

 阪神・秋山拓巳投手が10年の9月12日のヤクルト戦以来、自身8年ぶりとなる完封勝利。投打に活躍し、3勝目を飾った。

 立ち上がりから緩急を駆使。低めを丁寧につく投球で、アウトを積み重ねた。持ち味の制球力も安定感抜群。巨人打線を5安打に抑え、スコアボードに0を刻み続けた。

 打撃でもチームに貢献。二回にチーム初安打となる左前適時打で2点目をたたき出した。さらに、四回には左翼ポール際へ1号ソロを放ち、山口俊に大きなダメージを与えた。

 秋山にとって、2試合連続の完投勝利も初めて。また、阪神投手が巨人戦で本塁打を打って完投勝利を飾ったのは、13年5月6日の能見以来5年ぶりとなった。

 試合後は大歓声を浴び、「自分じゃないみたいです」と第一声。前回1日のDeNA戦では九回に失点し、完封を逃した。この試合も九回1死からゲレーロに長打を打たれたが、味方が中継プレーで三塁打を阻止し、「打たれた瞬間、またかと思ったが、いい守りがあって絶対完封してやろうと」。気迫で127球を投げきった。

 完封はルーキーイヤー以来。「8年ぶりというのは恥ずかしい」と謙遜しながら、「こうやって週の頭を任されて序盤から援護をいただいて、先発の役割を果たせたかなと」と安どした。

 打撃での活躍には「いやあ、これも恥ずかしい。一本目のタイムリーは自分を楽にするタイムリーで。ホームランはびっくりしました」とコメント。二刀流もできるのではないかという問いには「無理っすね…はい」と謙遜した。

 虎党の応援にも感謝。「本当に最後まですごく温かい声援をいただいて、前回のこともあったので圧をかけられたと感じながら投げていた。完封できて良かったです」と笑った。

 巨人は2連敗で勝率5割に逆戻り。先発の山口俊が5回7失点の炎上で2敗目を喫した。

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