巨人に連敗で虎3位転落 ドラ5・谷川、4回3失点で黒星
「巨人4-2阪神」(10日、東京ドーム)
阪神が接戦を落として連敗。巨人とのカード負け越しで、3位に転落した。これで今季の対戦成績は2勝7敗となった。
ドラフト5位の谷川昌希投手(25)=九州三菱自動車=がプロ初先発。テンポのいい投球と制球力で、立ち上がりは好スタートを切った。だが、三回だ。坂本、吉川尚に連打を浴びると、2死二、三塁で阿部との対戦。1ボールから2球目。内寄りの143キロ直球を右翼スタンドに運ばれた。
4回を投げて5安打3失点。プロ初登板で喫した初黒星は、立った1球の失投に泣いた。「初回を3人で打ち取ることができて少し緊張が和らぎました。自分の持っている球種をある程度思った所に投げることができましたが、甘くなった球を阿部選手に打たれてしまい失点を許してしまいました。先制を許さないという強い気持ちを持って登板しましたが、あらためてめて1球の怖さを痛感させられました」と初登板を振り返った。
攻撃は「1番・中堅」で江越が今季初めてスタメンで出場。「7番・二塁」に西岡を起用するなど、前夜からオーダーを変更して臨んだ。六回、江越が右翼線二塁打でチャンスメークし、2死二、三塁から福留の中前適時打で2点を返した。1点差まで迫ったが、反撃はここまでだった。
八回には岩崎の暴投で1点を追加され、痛恨の連敗を喫し、チームは3位に転落した。
11日からは広島に移動し、首位・広島と3連戦を戦う。先発は能見。“マツダキラー”のベテラン左腕で、まずは連敗を止めたいところだ。