ロサリオ「積極的に」 初球打ちで凡打の山…来日ワーストの15打席連続無安打
「広島14-1阪神」(11日、マツダスタジアム)
凡打の山が、打線にブレーキをかける。阪神・ロサリオが乗り切れない。3試合連続で4番が4タコ。「今日の試合は悔しい試合でした」。来日ワーストを更新する15打席連続無安打。チームの主砲は、敗戦の責任を一身に背負い込んだ。
まずは初回の第1打席だ。1球目の直球を見逃すと、2球目、3球目と変化球にバットは空を切った。3球三振。そして2打席目からは二ゴロ、遊ゴロ、捕邪飛と倒れた。いずれも初球打ち。金本監督は「(意図は)分からない」と話した。その中の2打席が、得点圏に走者を置いた場面だっただけに、虎党のため息も強まった。
それでも、何とかして現状を打破しようと、もがき苦しむ4番の姿がある。初球打ちの理由について「積極的に、というのを心がけていた」と説明した。長いシーズンの中で、こういうときもあるだろう。まだ32試合だ。3試合快音がなくとも、上がり目は4試合目に訪れるかもしれない。ロサリオの復調が、苦しむ打線の“潤滑油”になる。