金本虎、今季初4連敗 打線の組み替えも実らず借金1
「広島6-1阪神」(12日、マツダスタジアム)
“鬼門”では攻守ともに粘り切れない。阪神は4番・福留、5番・ロサリオと打線の組み替えも実らず、散発5安打で板山の1号ソロによる1得点のみ。七回途中から登板したマテオが3者連続押し出し四球を与える乱調に、金本知憲監督(50)も「見ての通りよ」とお手上げ状態だ。今季初の4連敗でついに借金1。マツダスタジアムでは2016年4月を最後に9カード連続で勝ち越しなし。きょう13日は何とか意地を見せてくれ!
思いきった打順変更も実らない。継投も狙い通りにはまらない。勝ち目のあった1点差の緊迫も、マテオの自滅で崩れてはどうしようもなかった。最後は5点差に広げられた敗戦で、今季初の4連敗。金本監督は時折、苦笑いを浮かべながら嘆いた。
「見ての通りよ。フォアボールで。(ストライクが入らないのは)どうしようもないじゃん」
1点差の七回、小野に続いて無死一、二塁から登板した2番手・マテオが大誤算だ。犠飛で1点を失い、なおも1死満塁から左の松山、安部、野間と続く場面でも「岩崎を出しても、新井らが来るだろうし」と任せたが…松山こそ打ち取ったものの、そこから悪夢の3連続押し出しで勝負が決まった。もちろん「投壊」だけが敗因とはならない。
この日、開幕から4番で起用していたロサリオを、33試合目にして初めて5番に降格。前日まで自己ワーストの15打席連続無安打という不調を考え「今日は、(最近は)打線の流れとして彼で切れるわけですから、その前に点を取ろうかという策です」と指揮官。今季初めて福留を4番で起用したが、この日は結果につながらない。
1点を追った六回1死二塁で糸井が左飛、福留が三振に倒れるなど3、4番がそろって4タコ。ロサリオは七回の3打席目の右前打で自身18打席ぶりの安打としたが、そこまでの2打席は空振り三振。これまである程度見極められていたような外角の変化球にも手を出し、バットは空を切るという内容の悪さが目立った。
金本監督は「(1本出たが)どうかなあ、変化球にまったく付いていってない。(迷う部分も)あるんじゃないの」と振り返る。13日の打順に関しては「分からん。また明日考えますよ」と話すにとどめたが、復調の兆しは感じ取れないままだ。
マツダスタジアムでの2試合以上のカードでは9カード連続勝ち越しなし。ロサリオは「(打撃は)言える状態じゃない。いつも通りチームに貢献していきたい」と前を向いたが…。チームは4月30日以来の借金「1」で首位広島とは5・5差。期待の助っ人が目覚めなければ、今後も苦しい戦いが続いていく。
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