中谷 復調!2打席連発&4戦3発 「いろいろ考えながら」
「ウエスタン、阪神3-7ソフトバンク」(16日、鳴尾浜球場)
長かったトンネルの出口を視界に捉えた。中谷が2打席連続本塁打。最近4試合で3本塁打と、復調ムードを漂わせた。
まずは先頭で迎えた二回。カウント1-2からの4球目、ソフトバンク・長谷川宙が投じた144キロの直球を振り抜くと、打球は高々と左翼へ。滞空時間の長い打球が防球ネットに着弾すると、スタンドからは大きな拍手が送られた。
これだけでは終わらない。続く四回の第3打席。カウント1-2からの5球目、143キロの直球をジャストミート。今度はライナーで左翼へ運んだ。「いろいろ考えながらやっています。タイミングを合わせることをやっていきたい」と中谷は、2本のアーチの余韻に浸ることなく振り返った。
浜中2軍打撃コーチは「今までファウルになっていたのが、しっかり捉えられるようになっている」と分析。一方、矢野2軍監督は「あとはそれ(本塁打)以外の内容を上げることが必要」と、右飛、三振に倒れたその後の打撃内容に注文を付けた。
だが、「上(1軍)も中谷のことは気になっているだろうし、これが続くようなら文句なしでしょ」と好調持続ならば1軍に推薦する方針を示した。もがき苦しんできた昨年の“20発男”。長打力という美点は伸ばし、欠点のムラをなくして昇格切符をもぎ取る。