金本阪神 新人・東に完封許し…スタンドからメガホン ロサリオの「代わりもおらん」

 「阪神0-5DeNA」(16日、甲子園球場)

 猛虎打線が新人左腕の前に沈黙した。今季ワーストタイの3安打で今季3度目の完封負けを喫し、一夜にして借金生活に逆戻り。DeNAのドラフト1位・東に新人完封一番乗りを献上した。不振が続くロサリオはこの日も4打数無安打とブレーキ。江越、大山ら若虎も元気なし。貧打解消へ、起爆剤となる虎戦士よ、誰か出てきてくれ!

 せめてもの意地も示せない。一矢報いることもできなかった。九回2死三塁。ゼロ行進を止める好機でも、ロサリオの打球は力ない遊ゴロでゲームセットだ。今季3度目の完封負けに、ため息だけが響いた甲子園。金本監督の口調も重かった。

 「(打線の低調ぶりは)先週からずっとやな。3点以上取ってない…2点までか」

 これまで2戦2勝ながら打ち崩せていなかった東に、この日は完璧に抑え込まれた。左腕の状態が良かったこともあり、八回までわずか1安打で、九回も無死一、二塁から無得点に終わった。今季初の1投手による完封負けで、新人に完封を許したのは15年以来、3年ぶりとなった。

 指揮官は「(東は)まあ、良かったんじゃない」と振り返る。六回の攻撃前の円陣では、平野打撃コーチが指示を送ったが結果につながらない。チームとして8戦連続1桁安打で、9日の巨人戦から6戦連続で2得点以下と不名誉な数字は継続。そんな低調な打線の中、悩める男のバットも沈黙のままだ。

 この日もロサリオからは「兆し」が見えなかった。二回先頭で直球を2球見逃してからの3球目の変化球で空振り三振に倒れるなど4タコ。13日から左足を上げてステップを踏みながらタイミングを取る打法に着手しているが、2戦連続無安打と覇気がない。

 「(ロサリオは使いながらかと問われ)それしかないわな。代わりはじゃあ、誰がって…代わりもおらんしな」と金本監督。無抵抗に映った打線へのいら立ちからか、九回の守備中には、スタンドからメガホンが投げ入れられる場面も。再びの借金生活だけでなく、明日につながる光も見えなかっただけに余計に重い敗戦となった。

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