阪神 打線低調深刻…9戦連続3得点以下 5割復帰どころか4位転落
「中日3-2阪神」(19日、ナゴヤドーム)
得点圏に4度、走者を進めた。阪神は散発4安打に終わった展開で、4度二盗を試みて3度の成功。なかなか快音が響かない中、策を打って試合を動かした。それでも遠いホーム。九回、1点差まで詰め寄ったが、最後は代打・福留が二ゴロに倒れた。金本監督が嘆く。
「まあ足を使ってもその後がな…4安打か。なかなか4安打じゃ点が取れんわな」
チャンスは初回だった。相手先発・ガルシアが俊介、植田に連続四球。糸井は一ゴロに倒れたものの、1死二、三塁を作った。ここでロサリオは二塁右に鋭い打球。だが、高橋の好守もあり、二ゴロの間に1点のみが入った。続く大山の四球後、糸原が見逃し三振。二回以降、左腕は立ち直った。
片岡ヘッド兼打撃コーチが分岐点に挙げる。「取れる時に取っておかないと。1点を取った後だったね」。初回に糸井、三回に植田、八回には代走・熊谷が二盗を決めた。「逆球は多いし、球は動く」(金本監督)というガルシア攻略に動いたが、あと1本が出なかった。
福留が今季3度目の休養日。つながらない打線がもどかしい。これで9日の巨人戦から9戦連続で3得点以下と苦しむ。坂井オーナーも観戦に訪れたが、拙攻で5割復帰はならなかった。「とにかく明日ですよ、明日」と指揮官。松坂攻略に全力を注ぎ、4カードぶりの勝ち越しを狙う。