金本監督、鳥谷と緊急会談へ 連続試合出場ピンチ…「本人と話さないといけない」
「中日6-1阪神」(20日、ナゴヤドーム)
阪神・金本知憲監督(50)が20日、中日戦の試合後会見で、鳥谷敬内野手(36)と連続試合出場に関して話し合う考えがあることを明かした。場合によっては、記録がストップする可能性も出てきた。この日は10試合ぶりのスタメンで3打数無安打、1失策だった。チームは20年ぶりの12試合連続1桁安打で連敗。首位広島とは逆転Vへのデッドラインを越える7ゲーム差となり、今季初の5位に転落した。
どんよりとした空気は一向に晴れる気配を見せない。低調な打線はこの日も、松坂らの前に5安打1得点に終わった。98年以来、20年ぶりとなる12試合連続1桁安打。大幅に打線を組み替えた金本監督は「いろんな意図があって、コーチたちと話しながら考えた打順なんだけど…結果がこれだから」と厳しい表情を浮かべる。
1、2番をシャッフルし、クリーンアップも3番・福留、4番・ロサリオ、5番・糸井と組み替えた。伊藤隼、長坂を今季初めてスタメンに抜てきし、鳥谷を10試合ぶりに先発オーダーに据えた。
しかし結果は…。松坂のカットボールに打線全体がほんろうされた。鳥谷は3打数無安打に終わり、打率・136が示すように復調の気配が見えない。凡打の内容も決していいとは言えない。
この日までプロ野球歴代2位の1934試合連続出場をマークするベテラン。今後も記録に配慮して起用していくかの問いに金本監督は「それは本人と話さないといけないところもあるだろうし。(片岡)ヘッドはちょこちょこ話はしているんだけどね」と明かし、最終的には本人と会談する考えを示した。
どうやって状態を上げていくべきか。スタメンではなく途中出場を続けながらでも、修正方法を探っていけるのか。それともファームで打席数を消化しながら感覚を戻していくのがベストなのか。
鳥谷本人は「できることをどんどんやっていくしかない」と語った。チーム打率・222、120得点はリーグワーストの数字。打順の入れ替えすらカンフル剤にならない今、指揮官は「それぞれが状態を上げていくしかない」と言う。
4カード連続の負け越しで、借金は今季ワーストの3へと膨らんだ。5位転落で首位・広島とは7ゲーム差に広がり、阪神の過去の優勝デッドラインを越えてしまった。
打線復調への兆しが見えない今、「今年は我慢の時期が長いけど、我慢するしかないんだから。選手を信じて。上がってくれるものと信じてやるしかないんだから」と金本監督。すべては選手の状態を上げるために-。あらゆる可能性を模索していく。