4番・糸井、仕事きっちり!金本監督「理想」オーダー機能で9得点!

 「阪神9-1巨人」(27日、甲子園球場)

 重責を果たした阪神・糸井嘉男外野手は試合後、静かに口を開いた。ホッとした表情だ。「初勝利おめでとう」。先制2ランを呼び込むチーム初安打に、2本の犠飛で5連勝に導いた。まさに4番の仕事。それでも、個人の結果を振り返ることなく、19歳の“門出”を祝福した。

 試合前。オーダーが発表されると、甲子園球場に驚きの声が響いた。「4番・糸井」-。昨年6月2日の交流戦、日本ハム戦(甲子園)以来、移籍後2度目の起用。金本監督は「一番、理想と思って組んだオーダー」と明かした。二回、まずは先頭で打順が巡った。

 1ボールからの2球目、胸元を突くスライダーに反応。巧みなバットコントロールで右中間にはじき返した。さらに右翼・亀井の捕球体勢を見て一気に二塁へ。続く中谷の先制2ランを呼んだ。3点リードの五回1死一、三塁で中犠飛。七回にも1死三塁から中犠飛を放ち、勝利を近づけた。

 「才木が頑張ってたから。よかった」。5連勝中は打率・375、5打点、2本塁打。数字だけではなく、一打、一打が勝利を呼んだ。「交流戦でね、また」。喜びは一瞬に、次の戦いに目を向けた。右投手の先発が予想されるソフトバンク戦は、再び4番での出場が濃厚。糸井のバットがチームの命運を握る。

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