メッセンジャー パパッ倒10勝 交流戦到達なら虎投初 3戦全勝で100勝へ加速

 投内連係を終えたメッセンジャー(撮影・北村雅宏)
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 阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が28日、甲子園で行われた投手指名練習に参加し、交流戦終了後までの2桁10勝到達を目標に掲げた。交流戦が創設された05年以降、終了時に10勝へ到達した阪神の投手は皆無。開幕前の目標に掲げた虎の助っ人記録となるバッキーの通算100勝へ、パ・リーグをなぎ倒して一歩でも近づく。

 目標の大記録へ、通過しなければならない関門をメッセンジャーは設定した。交流戦で登板が予定される3試合で全勝すれば2桁10勝へ到達する。「今季が始まる前に達成したい記録を目標に掲げた。届くにはそれくらい勝っておかないといけない」と力を込める。

 通算84勝で迎えた今季の開幕前、バッキーが持つ球団助っ人記録の100勝到達を目標に設定した。そのためにはシーズンで自己最多を大きく更新する16勝が必要だったが、44試合を消化した時点でリーグ最多となる7勝をマーク。大きな故障などがなければ十分に、射程圏と言える。

 仮に交流戦を3戦全勝で通過した場合、交流戦が創設された05年以降、阪神の投手では最速での10勝到達となる。14年の歴史をひもといてみても、セ・リーグでは07年の巨人・高橋尚(10勝)、08年の広島・ルイス(10勝)の2人しかいない快記録だ。

 「特に10勝という意識があるわけではないけど、目標のためにはそこまで行っておきたい」と自信をのぞかせた大黒柱。交流戦終了時の大台到達へ向け、「今までやってきたことをやることが大事」と言い切る。

 パワー一辺倒で押し切るのではなく、低めを丁寧に突く投球を取り入れながら順調に勝ち星を伸ばしてきた。チームの5連勝がスタートしたのは、倉敷で苦しみながらも6回3失点と粘りの投球で勝ち星を呼び寄せたから。「以前と変わらずやるべきことをやっていくことで自分に勝ちがついた」と言う。

 29日・ソフトバンク戦の先発へキャッチボールなどで調整したメッセンジャー。「パの選手と対戦するのは楽しみ。ソフトバンクは1から9番までいい打者が並んでいる」と意気込んだ。チームもV奪回への登竜門となる交流戦。助っ人右腕の奮闘が何よりも欠かせない。

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