2軍で再調整中の藤浪 6・3西武戦で先発
2軍再調整中の阪神・藤浪晋太郎投手(24)が、6月3日の西武戦(メットライフ)で再昇格し、先発することが29日、有力になった。4月20日の巨人戦後に抹消され、約1カ月半ぶりの1軍マウンド。ドラフト5位の谷川(九州三菱自動車)、岩田らも候補に挙がったが、藤浪が結果を残して勝ち取った。
阪神は交流戦開幕を機にローテを再編。27日の巨人戦でプロ初勝利を挙げた才木を28日に抹消した。30日のソフトバンク戦に先発する同2位・高橋遥(亜大)の枠を空けるためで、高橋は登板後に再び抹消の予定。2軍から強い推薦があった藤浪を、6月3日の西武戦先発に指名した。
今季は開幕2戦目の巨人戦に先発。5回0/3を4失点で途中降板すると、ここまで4試合で0勝1敗、防御率5・40。突如制球を乱す悪癖が改善されず、4月20日の巨人戦で6四球6失点KO。翌日に無期限2軍降格となった。以降は「前を向いて」と、制球力や変化球の精度を磨き、実戦で結果を残してきた。
降格後はウエスタンで3試合に登板。計20イニングを投げ、1失点だ。前回24日の同オリックス戦では7回無失点。矢野2軍監督は「もう1軍で勝負できるところまできている。送り出していける登板だった」と“GOサイン”を出していた。藤浪が交流戦で勝利の使者になる。