能見、5日にも1軍昇格 救援準備OK 2軍戦で1イニング13球3人斬り!
「ウエスタン、ソフトバンク1-5阪神」(3日、タマホームスタジアム筑後)
ここでは役者が違った。七回から登板した阪神・能見篤史投手が1イニングを三者凡退。直球の最速は146キロをマークするなど圧巻の投球内容を見せた。来るべき出番に向けて準備は整った。早ければ5日にも1軍に昇格する。
前回登板した1日の同戦では、先頭打者からセットポジション。だがこの日は、代名詞でもある頭の上にグラブを高く上げるワインドアップから腕を振った。「いろいろ試してね」
先頭の4番・江川をフルカウントから146キロの直球で三ゴロに仕留めると、続く川瀬は4球目のフォークで空振り三振。6番・張本も2球目を打たせて右邪飛に料理した。わずか13球の“ショータイム”。「(あとは)準備だけですね」と左腕は白い歯をこぼした。
見届けた矢野2軍監督も「さすが能見というピッチングだった」とうなった。2軍での連投テストも考えられたが「必要ないと思う」。現状、1軍の中継ぎで左腕は岩崎しかいない。その岩崎も3日の試合では1/3回2失点と救援に失敗した。「上(1軍)も中継ぎが苦しいしね。上(1軍)で投げられるんだから」と同2軍監督。虎の台所事情を支えるべく、背番号14が救世主となる。