阪神の揚塩社長が謝罪、山脇スコアラー盗撮容疑で
阪神の山脇光治スコアラーが盗撮容疑で12日に逮捕されたことを受け、揚塩健治球団社長が13日、大阪市内の電鉄本社で報道陣に対応。15秒近くにわたり頭を下げ、「被害に遭われた方に心より、おわびを申し上げるとともにファンの皆様、関係者の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」と謝罪。球団では毎年11月にコンプライアンス教育として研修会が開いているが、山脇容疑者はここ数年不参加だったという。
球団に一報が入ったのは12日午後だったという。揚塩社長は「昨日の17時40分ごろ、仙台の警察の方から球団の代表電話に電話がありまして、身分照会がありました。というのが最初のコンタクトです」と説明。選手や首脳陣には札幌ドームでの試合後、宿舎で球団広報から事実を伝えたという。
現在、球団側と山脇スコアラーは接触できていない状況。揚塩社長は「現在、本人との接触ができておりません。仙台の警察に球団の職員を行かせておりますので、その職員、弁護士を通して警察の方に、被害者の方にまず謝罪したいと。私、社長が行って謝罪がしたいという旨を伝えております」とした。
山脇スコアラーは、15日からの楽天3連戦に備えて仙台へ。揚塩社長は「先乗りスコアラーということで次のカードの楽天戦に。本人は中日の担当でもありましたので、楽天対中日の試合を先乗りで入って、そしてスコアラー活動をするという報告を受けまして」とした。
ただ、事件発生時刻が試合前練習の時間と重なる夕刻。そのことに揚塩社長も「その時間に球場にいなかったというのは大変、球団としても管理ができていなかったと反省しております」と硬い表情だった。
コンプライアンスなどの社員教育に関しては毎年11月に研修会を実行。ただ、遠隔地で活動しているスコアラーやスカウトに関しては任意で揚塩社長は「調べましたら山脇容疑者はここ数年、研修会には参加しておりませんでした」とした。
チームは現在、札幌で日本ハム戦。揚塩社長は「このような事案ですのでチームへの影響はあると思います。しかし、ペナントレースを戦っている大事な時期でもありますので、監督以下、選手にはファンにいいプレーを届けるように頑張ってもらいたいと思います」と言葉を振り絞った。