金本監督、交流戦ドロー締めも「前向きに」 ミス山積も敗戦免れた
「交流戦、阪神3-3オリックス」(21日、甲子園球場)
勝ちきれなかった一方で、敗戦も免れた。今季初の引き分けとなった交流戦ラストゲームに阪神・金本監督は「前向きに捉えましょうか。追いついたというところで」と言った。ただ「できればね」と好投した馬場に白星をつけてあげられなかったことには、指揮官として悔しさをにじませる。
ポイントとなったのは1点リードの八回。左打者対策で能見にイニングをまたがせたが、先頭の代打・西野に右前打を浴びた。1死二塁となり、バッテリーエラーが絡んでピンチを広げると代打・小谷野に中前適時打を浴び、さらに吉田正が右翼へ放った痛烈な打球を糸井が頭上を越され、試合をひっくり返された。
投手が桑原に代わった時点で捕手を梅野にスイッチする選択肢もあったが「盗塁も刺せるし、経験もあるし」と金本監督。岡崎の配球がさえ渡っていただけに、1点リードの局面では代えづらかった。延長十回には植田の内野安打で一打サヨナラの場面を作ったと思われたが…一塁走者の山崎が二、三塁間で挟殺された。他にもミスが山積した中で負けなかったことは、プラスと捉えることもできる。
22日の広島戦からリーグ戦が再開する。首位と4・5ゲーム差を追走するため「きょうを区切りとして、明日からまた頑張ります」と力を込めた金本監督。前を向き、全力で戦っていくしかない。