ロサリオ昇格見送り 先制打も内容乏しく…金本監督「もう少し、見ましょう」
「ウエスタン、阪神8-2オリックス」(21日、鳴尾浜球場)
阪神の金本知憲監督(50)が21日、鳴尾浜で行われたウエスタン・オリックス戦を視察した。「4番・一塁」で4打席に立ったウィリン・ロサリオ内野手(29)の状態を確認したが、22日・広島戦からの1軍昇格は時期尚早と判断した。
ロサリオについて「1軍と2軍では攻め方も違うしな。もう少し、(2軍で)見ましょう」と評した金本監督。6月2日の出場選手登録抹消後、ファームで結果を残し、22日からの広島戦で昇格候補の1人に名前が挙がっていた。指揮官自ら急きょ、鳴尾浜へ足を運び最終チェックを行ったが、内容は乏しかった。
タイミングの取り方を変え、下半身主導で打ちに行くような意識は見えた。だが第1打席は先制タイムリーにこそなったが、直球に詰まらされた打球が中前に落ちただけ。第2打席は変化球を打ち損じて中飛に倒れた。
第3打席はカウント2-2から落ちる変化球に空振り三振。第4打席も直球に差し込まれての遊ゴロだった。ボール球の変化球には手を出していなかったが、キャンプ時のようなスイングに戻っていないのが現状だ。
今後はファームの新潟遠征に帯同する予定。「感触的にはよかった。結果抜きにして、積極的にいけたと思う」と言ったロサリオ。1軍の舞台に戻るにはまだ時間が必要だ。