金本虎 大瀬良に6連敗…猛追も届かぬコイ イライラ虎党同士が小競り合い

 「阪神3-5広島」(22日、甲子園球場)

 リーグ戦再開初戦で首位・広島に屈し、引き分けを挟んで今季5度目の3連敗。借金は今季ワーストの4に膨れ上がった。6勝11敗1分けと苦しんだ交流戦の流れを断ち切れず、聖地にため息が渦巻いた。前売り完売の週末。タテジマの意地と勝利をファンは待ち望んでいる。

 2点差に迫った八回の猛攻も、勝利にはつながらない。九回は2死一塁の一発同点の場面で、阪神・中谷が空振り三振に倒れてゲームセットだ。今季ワーストの借金「4」を背負う敗戦。金本監督は打線への信頼を強調したが、重い黒星であることには変わりない。

 「(終盤の粘りを問われ)そうですね。(八回は)チャンスで糸井が連日というか、粘っていい打撃をしましたからね。まあ、上向いてくると信じてますからね、打線は」

 終盤の反撃があったからこそ、中盤までの沈黙が悔やまれた。大瀬良から得点圏に走者を進めたのは三回だけ。2死からの秋山と糸原の連打で一、二塁の好機を迎えたが、北條が二ゴロに倒れると、七回まで無安打に抑え込まれた。

 「セ・リーグで一番勝ってるピッチャーだからね。そこを攻略していかないといけないんだけど。いいボールを投げてるし、そういうピッチャーを打てるように練習してほしいと思うし」と金本監督。大瀬良を攻略できなかった上に2番手の尾仲、3番手の福永が失点。八回の攻撃を迎える段階での5点の劣勢は、あまりに厳しかった。

 前日に交流戦最終戦となったオリックス戦で引き分け、迎えたリーグ戦再開。仕切り直しの白星とはいかず、過去2年に続き、3年連続でリーグ戦再開の初戦で広島に敗れる結果に。広島とのゲーム差は「5・5」に広がり、順位こそ4位のままだが、23日にも敗れると、最下位転落となる可能性も出てきた。

 試合中には、敗戦ムードによるいら立ちからか、アルプス席のファン同士が口論となり、警備員が出動する一幕もあった。意地の3点は明日につながると信じたいが…どこか漂う停滞ムードは晴れないままだ。

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