ロサリオ、昇格いつでもOK弾 “救世主”へ2安打3打点「チャンスを待つだけ」
「2軍交流戦、阪神5-9ヤクルト」(23日、三条パール金属スタジアム)
2軍調整中の阪神・ウィリン・ロサリオ内野手(29)が23日、ヤクルトとのファーム交流戦に「4番・一塁」でフル出場。最終打席で右中間に2ランを放つなど2安打3打点と活躍した。1軍の得点力をアップさせるべく、昇格への準備は整った。
あとは1軍からのお呼びを待つだけだ。新潟でロサリオが躍動した。まずは初回、2死三塁の好機。カウント1-0からヤクルト先発・村中が投じた2球目の直球をはじき返し、三遊間を破る先制の適時打を放った。
六回の第3打席は中直だったが、初球のチェンジアップをしっかり捉え、当たり自体は決して悪くなかった。そして、最大の見せ場は八回に訪れた。
無死一塁で巡ってきた第4打席。カウント3-0からヤクルト3番手・松岡の4球目直球を完璧に捉えた。打球は右中間芝生席に突き刺さり、球場の虎党を大いに沸かせた。
再昇格へ準備万端かと問われたロサリオは「もちろん。チャンスを待つだけ」と1軍の舞台でのプレーに腕をぶした。矢野2軍監督も、本塁打について「直球が来るところで、3ボールから右方向に打てたのは、内容も結果もしっかりしたものがある」と目尻を下げ「上(1軍)がゴーを出せばという打席内容」と助っ人の状態面に太鼓判を押した。
1軍は22日のリーグ戦再開後、首位・広島に連敗スタート。打線、そしてチームの“救世主”となるべく、ロサリオは満を持して再昇格の日を待つ。